Quantcast
Channel: 沖ヒカル オフィシャルブログ Powered by Ameba
Viewing all articles
Browse latest Browse all 173

俺、C3リーグ/第2節を終えて。いろいろ説明したくて。《その4》

$
0
0

そして「そのとき」は突然訪れました。

わいは現在、「麻雀スリアロチャンネル」というニコ生のチャンネルで《沖ヒカル改造計画・最高位への道!》という自身の名前がタイトルに組み込まれた、いわゆる冠番組を持たせてもらっておりまして。

その番組の趣旨を超簡単に説明すると、毎回ゲスト師範をお招きして半荘2回打ったあとに師範からダメ出ししてもらう…というものなのですが、その日のゲスト師範は古久根英孝プロでした。

※すでにYouTubeにアップされているので興味のある方はぜひご覧くださいまし。「沖ヒカル改造計画 Vol.5」で検索すれば無料で見れるYO!

現在フリープロとして活動されている古久根プロ。麻雀に興味のない方は誰それ? みたいに思うでしょうが、麻雀界においてはその名を知らぬ者はいない超の付く大御所であります。

さて、いつものように半荘2回戦を終え、番組の終盤でわいは「説教部屋」と称される解説ルームに入りました。

その日の結果は…優勝(半笑い)。これにて3回連続で優勝という、番組の趣旨的にようわからん結果になりました。(さらに翌月(今月)も勝ったので、現時点で4回連続優勝となっております)

※ぶっちゃけ、この結果にはちょっとしたカラクリがありまして。具体的に云うと、わいと対局してもらう日替わりゲストプロの3名には「半荘2回戦のトータルでトップを目指してほしい」と伝えております。一方のわいは各半荘をそれぞれリーグ戦の初戦と想定。トータルトップではなく「普通にその半荘で1位(ないし2位)を目指す」という打ち方です。いわゆるハンデを付けてもらってるわけですね。

さァ、いよいよ本稿の核心部分に突入であります。

説教部屋に入ったわいを古久根プロは笑顔で迎えてくれました。

「今月も優勝できたことだし、ひょっとしたら少しは褒めてくれるのかもしらん…」──わいは心のどこかで安心/油断しておりました。ところが。

開口一番、古久根御大はわいにこう仰ったのです。

「半荘2回見させてもらったけど…沖くんは基本フォームがまったくできてないね。いわゆるブレブレの打ち方。これじゃあ無理だよね(ニッコシ)」

ぐわんぐわんぐわーん。古久根プロ、顔は笑ってるけどおもっきし怒ってはるぅぅー(落涙)。

「例えばさァ、手役とかドラは無視するとして、配牌もらって余剰牌がこの4つだったら第一打は何を切る?」



これは麻雀における基本中の基本中の基本…みたいな質問であります。もちろんわいは即座に9pと答えました。

「その理由は?(ニッコシ)」

9pにくっついてターツになる8pと7pは、6pによってフォローできるからであります!(ビシーッ)

「だよね? ものすごく簡単だよね? 麻雀ってさ、突き詰めるとこういう基本作業の繰り返しなんだよね。それを僕はフォームって呼んでるんだけど、残念ながら沖くんは…フォームが全然できてないんだよね(ニッコシ)」

この言葉を聞いた瞬間、シュパパパパーッ。わいの頭に電流のようなものが走りました。中学生の頃に阿佐田哲也の麻雀放浪記を読んだ時や10年前に町田康のエッセイを読んだ時と同等、あるいはそれ以上の衝撃でした。

そしてそれと同時に、この2年の間に起こったさまざまな出来事の辻褄がはっきりと、それはもうくっきりと自分のなかで繋がったのであります。

正直な話、わいは今まで自分の麻雀のレベルを設定3~4くらい、場合によっては設定5の可能性すらあると思っておりました。

これはあくまでも想像ですが、おそらくわいにいろいろレクチャーしてくれた諸先輩方も「沖さんは麻雀歴も長いしいろんな経験もしてるし、これくらいは理解できるよね」…という感じで接してくれていたのだと思います。そしてもちろん、自分自身も理解できていると思っておりました。思い込んでおりました。

しかーし! それは完全に間違い…というか勘違いだったのです。わいの麻雀レベルは設定2程度、競技麻雀レベルにいたっては明らかに設定1(!)だったのです。

そんな盆暗が設定4~6の人たちに混ざっていくら鍛錬しても…そりゃ無理だよね。そもそもの土台(ドダイYS)が違うんだから。

相手の手牌読みとか速度読みとか山読みとか、そんなことはどうでもよろしい。場況/点況による押し引き判断なぞもっての他。そういった高等戦術はまだまだ先の話である。

《現時点でわいがやるべきこと、それはズバリ…基本フォームの構築! とりあえずそれ以外はすべて無視!》

説教部屋における古久根御大との会話により、わいはその日からずっと「基本フォームの構築」ということだけを主眼において対局してきました。とにかく初心に返れと。もう一度最初からはじめてみようと。

そしてその結果が今期リーグ戦の成績に直結しているのだと確信しております。(もちろん牌の巡り合わせ(運)が良かったという要因は否めませんが)

では、具体的にどのような思考で打っているのか?

次回、いよいよ最終章であります。

超デジタルプレイヤーの方、けして一人では読まないでください…。

《続く》


Viewing all articles
Browse latest Browse all 173

Trending Articles