主な登場人物
◆沖ヒカル(当時ライター)
◆スケ(当時副編集長)
◆キリやん(当時新人編集)
※サンマ中の会話を録音してダイジェストっぽく書き起こしたものです。意味はまったくありません。
沖「さてと、やりますか」
スケ「じゃ、俺から(サイを)振りますね」
キリ「……………………」
沖「はい、9ね。てゆーかキリやん、坊主にしたらミスタースポックみたいじゃん。ハハハ。明らかにスポックだよね。むしろ二等兵っぽくなってるよね。あ、そうだ。あとで写真撮らして」
スケ「ハゲふたり撮るんすか」
沖「そうそう。写真見たら獄中麻雀だよね」
スケ「ハッ(鼻笑い)」
沖「獄中出産の男が獄中で麻雀やってるって、マジでヤバくね? ワハハ……ロン。親のメンゼン發バシバシで5が一丁だから…7は14点ね」
キリ「……………………(ファサッ)」
沖「はい、ツモ。1本場親のメンリーツモ、オモオモバシバシペー。10の6は16で32オールね」
スケ「ウチイケの野郎が走りそうだから、キリやん気合い入れなよ」
キリ「……………………はい(ファサッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「そういやこの前、川本君が役満2回上がったんだよね」
スケ「それでボロボロに負けたんでしょ?」
沖「4~5万ポイントだったと思う」
スケ「どうやったらそうなるんだよっていう」
沖「珍しいよね。2回も上がったのにね。役は何か忘れたけど」
キリ「……………………国士と四暗刻」
沖「そうそう。で、キリやんが北を抜いたら…」
スケ「え? 抜き北で当ったの!?」
沖「そうなんよ。そんなのこれまでに2回しか見たことないからね。キリやん大ショックだよ」
キリ「……………………(鬱)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「スケはブタブースカ。スカブー。ツモ」
スケ「認めません。インチキだよインチキ」
沖「意外とデカいぜぇぇ。親は付かないか。メンゼンリーチ一発ツモで…19ね。19はザンパーオールね。まあまあか。じゃ、これで1本場ね」
スケ「なんで1本場になんだよ。ならねぇっつーの。インチキだよ。ほらもう、すでにインチキじゃん。点数も合ってる? ホントに合ってる?」
沖「うるせぇ!! 合ってるよ、珍獣ブースカ!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「ほら、スポックだよスポック。むしろスケキヨ。スポックとスケキヨかあ。てゆーか、完全に少年院だよね。顔が若いしさ。スケはシャクパー少年じゃないけどね」
スケ「獄中と少年院。今日のはやり言葉」
沖「ハハハ。獄中出産の性犯罪者が少年院で獄中麻雀やるって…ワハハ。最悪だよね」
スケ「あ、最悪って言ったね(ニヤ)」
沖「この最悪はいいんだよ。なんだっけ? 獄中出産の性犯罪者か。本に書きづらいよね。ま、書くけどね。ハハハ」
スケ「一応、俺の立場的には、素直に…違う表現ねぇのかよ、みたいな」
沖「ハハハ。ないよ。だって獄中だもん」
キリ「………………………」
沖「てゆーかスケキヨ、寝てんの?」
スケ「あ、スケキヨって俺じゃないのか」
沖「スケはキミだけど、それにキヨが付くとこっちの坊ちゃんにシフティングするわけ」
スケ「もう、わけわかんねぇし」
沖「だって犬神家だもん」
スケ「それはわかりますけどね…ツモ。メンゼンリーチツモ…10の20はジャスティ」
沖「あれ? サンスター? 11時5分、キリやん早くもサンスター入りました(半笑い)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「トイ!!」
スケ「バック。フフ…」
沖「むしろバックドラフト。なにがバックでなにがドラフトなのかわかんないけど」
スケ「もろバックドラフトじゃん」
沖&スケ「(ほぼ同時に)ロン!!」
スケ「じゃあ俺からいいすか。親のメンゼン發…9の19はザンパーで」
沖「こっちは12でーす。11時28分。きりやんが38+12=50のダブロンを喰らいました。てゆーか豚、今日はダマテン多いね。なんで?」
スケ「今のは、いつリーチかけようかなと思ってたんだけど5を引いちゃったんですよ。5は捨てられないじゃないですか」
沖「さすがプロだね。5は捨てられない…と」
スケ「だって捨てられないでしょ?」
沖「そっか。スポックが捨てたから当ったんだもんなあ。一理あるね、今のはね」
キリ「………………………(ファサッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「キリやん、なんで頭かくの? ハハハ。悪魔くんよぉ、なにやってんの。悪魔がきたりて悪魔くん…ロン!!」
キリ「………………………(チッ)」
沖「甘いよ。悪魔くん、甘すぎ。36点でーす」
スケ「キリやん、もうフォースターって…さすがに早くない? いやマジで」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
スケ「う、うーん…ちょっと待って……ロン」
沖「長考ロンサムかよ。そりゃねーよ!!」
スケ「だって四暗刻テンパってるんだもん…」
キリ「………………………ボクも」
スケ「さすがにこっちは見逃したけど、もう無理」
沖「ふわあ。これはよく見逃したね。ははあ。まあでも、どのみちもう上がるんだよね」
スケ「そのタイミングなんですよ。もう一回ツモらせてくれっていう」
沖「そっちはツモリ四暗刻か。三面張にするのが弱いんだよ。気持ちのアレでしょ? そこはなんでもいいから単騎にしちゃえば…」
キリ「………………………(チッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「スケキヨだよ、スケキヨ。キ・ヨ・ス・ケ…ロン。メンゼンリーチ1本場…7は14」
キリ「………………………(ファサッ)」
スケ「これはいずれ出るな。うん」
沖「まあね。ところでキリやん、何連続で負けてんだっけ? 6回で20ぐらい?」
スケ「俺、最初はもっとひどかったからね」
沖「そうだっけ?」
スケ「だって1日で24万ポイント負けたんすよ。1日っつーか、すっげぇ長丁場だったんだけど。グレート巨砲さんと3人でやったとき」
沖「あぁ、あの頃は長かったよね。次の日の夕方とかまでやってたよね」
スケ「それで、俺がもうアツくなって止まんなくなって。おかわり、おかわり、おかわりで…」
沖「そんなことあった? まったく覚えてない」
スケ「そんときはたしか、ウチイケさんが6万ポイントぐらい勝って、巨砲さんが18ぐらい」
沖「ウソ!! 一日で!?」
スケ「たぶん金から土、土から日ってやってるんですよ。途中で休憩はさんで」
沖「まぁ~ったく覚えてない」
スケ「いや、あの恨みは忘れない。しかもヨンマのときは勝ってたんですよ、ずっと」
沖「スケとヨンマやってたっけ?」
スケ「もちろん東風ですけどね」
沖「全っ然、覚えてないなあ…(遠い目)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「トイ…ツモー。1本場東…15は30オール」
スケ「ところでウチイケさんは何スター?」
沖「ニィースター」
スケ「なんだ、ツースターか」
沖「ツースターだからまだ3つしか勝ってない。てゆーか、ブタペスト遅せぇなあ。トイ」
スケ「4本場っすか」
沖「そう。スケキヨの風、吹く。スケキヨがゆく。『ゆく』だからね。あくまでもひらがなだからね。ゆく。スケキヨがゆく。ハハハ。やばい。ちょっとだけオモロい、自分の中で。ひらがなだからね。ゆく。スケキヨが…ゆく。ハハハ」
スケ「南ちょっと待って。風じゃないよね。じゃあなんでもないです」
沖「うぜぇよブタペスト。鳴くなら鳴けよ。スケよぉ。スケキヨよぉ。ほんとによぉ。親だろ?」
スケ「シャーって持ってこなきゃダメなんだよ」
沖「そうそう、東だけどシャーって。ハハハ。全っ然おもしろくないんだよね、実はね」
スケ「自分でも、なにひとつおもしろくない」
キリ「………………………」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
スケ「うわー、そうなってんのか。ちょっと失礼」
沖「なんで小指立ててんの?」
スケ「いやいや、指さしてんの。指さし確認」
沖「早くしないと看守がくるぜ。看守がよぉ」
スケ「まだこっちだろう…」
沖「ほらほら、看守がくるぜ。この局早く終わらせないと。完全なる独房麻雀だからさ」
キリ「………………………」
沖「シャー(西)、アズナ…」
スケ「…ブル。つまりニクイケが振るよ」
沖「ブルって言ったほうが振るんだよ」
スケ「違う違う。最初に言った人が振るの」
沖「俺はアズナまでしかいってないもん。てゆーか、早くしないとマジで看守が来るぞぉ。むしろ監獄ロックが流れるよマジで。そんだけ遅いとさ、ジェイルハウスロックが流れるぜマジで。ハハ。ヤバいそれマジ。リーチ。即ヅモするぜ?」
スケ「させねぇっつーの。ツモ!!」
沖「なんだよ、クソブタがよぉ。頼むから死んでくれよ。なあ」
キリ「………………………(ファサッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「つーかさ、なんで、坊主にするの? マジで」
スケ「めんどくせーから」
沖「意味わかんないよ。見た目がまともなのって唯一俺じゃん。俺ですら一般的にはまともじゃないぐらいなのに。カタギじゃないっていうのは間違いないじゃん。もはや死刑囚だよね」
スケ「しかも、サンマ打ってるでしょ。ヨンマですらないっていう」
沖「ほら、死刑囚のツモだよ。つーか、3ピンは大丈夫なの? よかったあ。コッソーリだから。いやマジで。この話、マジです」
スケ「これも…こっそり通して」
キリ「………………………ロン」
スケ「はいはい、安い安い。ご祝儀だね、うん」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「ほら、どうしたんだよ死刑囚。死刑執行5秒前…4、3、2、1………実食!!」
スケ「あんまり刺激すると刺されるよ。だってどんな罪状で死刑になったかわかんないし」
沖「喋らなさすぎっていう。寡黙罪だよ、寡黙罪。寡黙罪で逮捕。ハハハ。スケキヨ。悪魔がきたりてスケキヨがくる。てゆーか早くやってよ。ここは監獄麻雀なんだからさあ」
キリ「………………………タンッ」
沖「はい、ロン。15は30ね」
キリ「………………………(ファサッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
スケ「…ポン」
沖「あれ? オタ風だよ? こいつはバッキンがあるからな。バッキンガム宮殿」
スケ「バッキンガム宮殿…フフ」
沖「バッキンガム宮殿の衛生兵があるからな」
スケ「なに? エーケイヘイって」
沖「衛生兵だよ、衛生兵」
スケ「衛生兵ってなに? あ、ゴミってこと? ゴミみたいな手をあがるってこと?」
沖「違う違う。バッキンガム宮殿に勤務している衛生兵っていうだけだから」
スケ「もうまったく意味わかんない。ハハ。意味わかった? まったくわかんないよね?」
沖「言葉の意味とかを求めるなって話だよ」
キリ「………………………(半笑い)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「今日は元気いいよね。いつもよりは」
スケ「うん。つーか、もう4時なの?」
沖「いつもはもう完全に目がさ、死んでる時間なのにね。全然、死なねーんだもん…リーチ。ヒューヒュー、カンチヒューヒュー。よいしょー。よいしょー。親だれ? 俺? 俺だよね。悪魔がきたりて…実食。獄中実食。獄中飯。スポックは獄中飯を食らえ。ハハハ。なんの意味もない言葉。そこの空海さん、おい、早くやってよ。死刑囚だからって最後の晩餐を楽しんでるわけ? アハハ」
スケ「死刑の前日は希望したもの食えるらしい」
沖「そうだよ。だからドーナツとかさ、適当に言えばいいじゃん。ハハハ…ロン。24でーす」
キリ「………………………(ファサッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「4時26分。スケがついにツースターです」
スケ「よもやのツースター(ガックシ)」
沖「よもツーだよね。マジで」
スケ「よもツー。マジよも」
沖「つーか俺らの会話、終わってるよね。ハハハ。つーかさ、どんだけ汗かいてんの? 絶対死ぬよマジで。獄中死亡だよ。死刑執行の前に死ぬ死刑囚ってあり得なくね?」
スケ「死刑執行の前に…3ソー。怖い」
キリ「………………………ロン」
スケ「あ~もぅ。ついにこの流れに入ったかあ」
キリ「………………………(ニヤ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「ウェイウェイ。あー、ゴメン。ゴメンよ。もう、しょうがない。もう、しょうがない。GOGO放出っすよ。GOGOランプ。まさにGOGO点灯。まさに、GOGO点灯。てゆーか、さっきから同じこと一生言ってるよね。まさGO。まさGO」
スケ「まさGOとか言ってねぇで早く捨ててよ」
沖「まさGO。ウェイ。そろそろ勝つぞと。勝つよと…ロン。珍しくチャンタであります」
スケ「まあ珍しいけど5が絡まないから安い」
キリ「………………………(ファサッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
沖「キリやん、マネキンかよ、おい。死刑囚が完全に固まってるよ」
スケ「ハハッ。負けてんのにちょっと長考したらこんだけ言われるってのも、マジひどいよね。それでもニコニコして来るってんだからさ。ホント正気じゃねぇよ。マジで」
沖「つーか、スケってサンスターだよね。で、スポックがファイブスターだよね」
スケ「そうだよ。悪い?」
キリ「………………………リーチ!!!!」
沖「ふぉぉ。悪魔が怒ったよ。ついに悪魔くんの怒り炸裂。デビルアングリー。デビアン」
スケ「デビアンか。うわあ、デビアン。デビアン絶対これはセーフティー。デビアン次だよなー。デビアンこれはさすがに馬鹿馬鹿しいもんねー」
沖「いっとこう。もう景気づけにさ。実食!!」
スケ「困るけどなあ。はいはい。通った。通ればオッケー」
沖「実食ぅぅ。実食…殺す。ぶっ殺す」
キリ「………………………ツモ」
スケ「また5ソーとかツモってんじゃん」
沖「ひょっとしてヨンスターですか?」
スケ「ヨンスターです、はい」
沖「5時54分、スケがヨンスター到達!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
スケ「ああ、ヤバい波に入ってる。反省、反省」
沖「つーか、勝負中に反省したら負けだって」
スケ「いや、反省したら(抜き牌を)抜ける」
沖「抜き牌貧乏ブタだよね。ハハハ。つーか、今のキミはマケブタ確定。むしろブタマケくん」
スケ「死ねばいいんじゃん? 今すぐ死ぬことをオススメします。世のため、人のため、俺のため」
沖「ウェイウェイウェイ。ちょっと待って…」
スケ「つーか、悪魔くん結構戻してるよね」
キリ「………………………(ニヤ)」
沖「完全に今、笛を持ってるよね。笛吹き童子ってあだ名がつくぜ? 小学生だったら。ハハハ。笛吹きスポックだから。えーと、誰が親?」
スケ「悪魔くん。ドラポンした悪魔くん」
沖「ドラ? 関係ないない…はい、ツモ。えーと、14はニッパチオールでーす」
スケ「マジで死んでよ」
キリ「………………………(ファサッ)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
まだまだ勝負は続くのですが、残念ながらお時間となってしまいました。それにしても、己らが麻雀してるときの会話って…終わってね? みなさん、こんな大人にはならないように(合掌)。
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俺、意味もなく6年前のmonjiをコピペして。《実録!! 獄中麻雀(日)記》
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